SPECIAL

TVアニメ『メルヘン・メドヘン』
第八話アフレコ後キャストインタビュー
大津愛理(マリヤ・ラスプーチン)&小澤亜李(タチアナ)

みんなで一緒にポンコツ道を行くから、何も怖くない(大津)

ーーロシア校はみなさん、仲がいいですよね。

大津:仲、良いんですよ~(笑顔)。

ーー8話の収録が終わりましたが、面白かったです。

小澤:そんな決着の仕方?っていう。
大津:(笑)。これが我が校の強みです!
小澤:最後まで仲良しでした(笑)。
ーーせっかくロシア校の2人が揃っているので、キャラクターに声が入った印象をお聞かせください?

小澤:キャラクターの絵は見ていたんですけど、大津さんのおかげで、マリヤの人情味が増しました。人情味と包容力。目つきは鋭いんですけど、声が温かい人なんだと感じました。
大津:うれしー! 私、同じ現場になっても亜李さんが賢い役をやっていることがなくて。
小澤:それは音監さん(音響監督)のせいだと思いまーす(笑)。
大津:だから想像通りのタチアナだったんですけど、亜李さんがやる賢くない子って愛嬌がすっごくあるんですよ! 本来なら見ていてイライラするキャラクターになってしまうところを、亜李さんの声が入ると守ってあげたくなるんです。ロシア校で一番のヒロインポジションがタチアナで、みんなタチアナのために頑張ってるから、そこを亜李さんがやってくれたことで、私たちはお芝居的にもだいぶ助けられたと思います!
小澤:そんな大それたことはしてないですけどね(笑)。
大津:一緒にお芝居ができて嬉しいです!
小澤:メンバーみんなが一生懸命な感じがして、その統一感がすごくあるんですよ。誰も余裕ぶってない。みんな全力で頑張ってるところが可愛いなって思います。
大津:まぁロシア校は、もれなくみんなポンコツですしね!

ーーそこが魅力ですよね。

2人:そうです。
小澤:タチアナがおバカ代表みたいになってますけど、ロシア校はみ~んな抜けています! エヴァなんて詐欺ですよ。口も達者でよくしゃべるけど、よくよく聞くと「えっ?」っていう。全力で変な方向で行ってますからね。でも誰も止めないというか、変な方向に行ってることにすら気づいてないので、そういう全力全開なところが良いですね。
大津:みんなで一緒にポンコツ道を行くから、何も怖くないよね!

ーー中の人は、もともと仲が良かったんですか?

大津:私は亜李さん以外は、この現場で初めてお会いしたんですけど、ロシア校が揃ったら絶対に一列で座ると決めていたんです。
小澤:「ロシア校はこっちだよ~」って言ってくれました(笑)。途中からの参加だったのでまだ2話分しか収録に参加していないんですけど、他の現場より早く距離が近くなれました。

ーー大津さんの存在が大きかった?

小澤:大きいですよ~! だって、マリヤさん以外は7話で初めて入ってくるから。半分を超えた作品に入って行くのって、結構「お邪魔します」って感じなんですよ。でも「一緒に座ろー」って言ってくれたのが大津さんだったから、「わ~い!」って溶け込めたというか。だから大津さんのおかげです。
大津:え~~! 何が欲しいんだい(笑)? 私、アニメの現場が少ないので、前の現場で亜李さんに相談してたくらいなんですよ。

ーーどんな相談を?

大津:やっぱりみんな初めましてだし、受け入れてくれるかなぁとか。
小澤:アニメに合うかな~って心配されてましたけど、合う合う! 合うよー!って。
大津:「こっちだよー」って言ってもみんな受け入れてくれて、笑ってくれるので、この現場は天国かな?って思いました。
小澤:でも、こんなに作品を好きって言って輪を作ってくれる人ってなかなかいないので、収録に行くのが楽しくなるんですよ。緊張した前回よりも今日が楽しみだったんですね。それは大津さんのおかげなんです。
 自分の演技にも集中しながら、現場の輪も作っていくっていうのは、すごく大変なんです。だからすごいなって思います。他の現場で会っても、いつも元気なんで。
大津:は、恥ずかしい(笑)。
小澤:いてくれるおかげで、すごく助かりました。
大津:褒め殺される~。ありがとうございます(照)。
ーーそれがロシア校の一致団結感にも確実に繋がっていますね。

小澤:ロシア校はいきなり出てきてのお当番感なので、遠慮みたいなのが出ちゃうかもと思ったんですけど、遠慮なくできました!

ーー先程エヴァの話が出ましたけど、他のキャラクターはどうですか?

大津:みんな違った魅力があって、ウピールチカはうちのマスコットなんです。赤尾ひかるちゃんのウピは、本当に可愛い!
小澤:ぴーちゃん(赤尾さんのこと)は素で可愛い! ぽや~ってしてるんですよ。たまにアフレコ中に言い間違いをされるんですね。これが可愛いんですね。終わったあとに「やっちまった~」って顔を投げかけてくるんですね。それもまた可愛いんですね~。

ーー(笑)。ナディアはどうですか?
小澤 ナディアは、ネタにできない感じですよね。恩義に感じてくれてるけど、あなた達のために身投げします!みたいな感じだから、そこまでしなくていいよーって感じで、ど真面目な感じです。
大津:あと言葉が苦手なんです。片言なのも萌えポイント!
小澤:ガタイは良いのに、そういうたどたどしさが可愛い。

ーーロシア校の魅力しか感じないインタビューになってきました。

大津:私、いつかロシア校のみんなでラジオをやりたいんです!
小澤:ロシア校でロシア料理を食べに行くってロケもしましょうよ。きっと東京ならどの国の料理もあるからいいと思うんですよね。特典映像とかでどうですか? ロシア料理が食べたい!

ーー演者からプロモーションのアイディアが出てくる現場なんですね(笑)。

大津:でもそれもこの作品の魅力なんですよ。アニメが原作というところもあるので、放送前のニコ生でもスタッフさんに「言っちゃいけないことは基本的にはないです」と言われたんです。みんなで情報を交換しながら作品を盛り上げていきましょうねって感じで、すごく温かい作品作りをしているんです。だから好き勝手言えちゃうし、演者とスタッフさんの距離も近く、中身の濃い作品を一緒に作っていけてるから、キャラクターとのシンクロ率も上がっていくし、本当に良い現場だなと。数少ない経験しかないですけど、いい環境に身を置かせてもらっていると思ってます。

ーーオリジナル作品の良さですね。今回は8話終了後に掲載です。こてんぱんにされていましたけど、8話はどうでしたか?

大津:いやいやいやいやいや! 我々、最初は優勢でしたよね?
小澤:バトルを見ていただいている観客の方にも楽しんでいただけるシナリオだったんじゃないですかね(笑)。
大津:あれ? 亜李さんおかしいな…。うちら勝ってたじゃないですか?
小澤:Aパートで、おや?ってなって、そのあとは私の予想した通り「肉弾戦に行くぜー」って思ったら……。
大津:何なんですかね? あの佐渡原さんの強さは! いやぁ、日本にあんなカラテマスターがいるとは思わなかった…。ロシア校の「アチョー」は、みんなわかったかな?
小澤:カンフーの達人。
大津:「コマンドサンボの使い手」って言っていますからね。でもディレクターさんに、ブルース的なリーな感じでって言われたときに、「へ?」って言ってたウピ(赤尾さん)が本当に可愛かった! 

ーーそこは本当に笑えましたけど、他に印象的なシーンは?

大津:8話は見どころがありすぎるんです。8話に至るまでの7話で、私たち5人の絆が一番描かれていたのが、タチアナの回想シーンだったと思うんです。彼女が旧友から宿題を押し付けられてしまって、私たちが何も言わずにそれを手伝うんですよね。「タチアナはしょうがないな~」って。これがカザンさんなら仕返しに行くような気がするんですけど、ロシアはそういう発想がないんですよ。タチアナの「力になってあげたい」っていう気持ちを尊重することを選ぶから、そこの絆が描かれてるなぁって思います。それもあっての8話での決着の付け方も我々らしいというか、アットホームというか。みなさんに一番伝わるところかなと思いました。

ーータチアナがお腹を抑えながら頭が痛いって言うシーンですね。嘘をついているその気持ちを尊重するんですよね。

大津:そうですね。アフレコ中に泣くかと思いました。でもマリヤさんは泣かないから、泣いちゃいけない!って。
小澤:愛情深いなぁ。私は7~8話を通して、なんて優しいお話なんだ!ってすごく感じました。確かにギャグのシーンは目立つと思いますけど、本当にロシア校は全員素直で良い子たちなんです。でも葉月もそうで。葉月はライバルとして戦ってるけど、タチアナさんたちの願いを叶えて、(壊されてしまった)原書も直してくれるんです。そしたらタチアナが葉月のことを思って棄権をしようと嘘を付く。優しさの塊というか、優しさを掛け合いですよね! いい話です。


ーーその通りですね。

小澤:あと、このアフレコの思い出といえば、監督からの「面白いことをやってください」ですね(笑)。
大津:あれはキラーパス過ぎましたよね。
小澤:後半で、マリヤが木に顔をぶつけるんですけど、そのときにダメージのリアクションを、テストでアドリブでやってたんですね。そしたら本番の前に「別バージョンで、面白いのください!」って言われてて、「この現場、こわ~~~い!」って、見てて思いました(笑)。
大津:それだけならまだしも、本番は2回来ましたからね(笑)。振ればいいってもんじゃないんだぞっ! 監督!
小澤:何が使われたんだろうね。優しいお話なのに、大人たちは残酷だなぁって。
大津:私は頑張りましたよ。でも、ニコ生もラジオも本当に(無茶振りが)怖いんですよね。
小澤:えーー! そうなの? じゃあ棄権しよう。「痛い痛い、お腹痛いからできません!」って。

ーータチアナだし(笑)。では、8話終了時点で、おふたりが気になるキャラクターは?

大津:私、ちゃんりな(日高里菜さん)との対談で、推しキャラを、まだ出てないタチアナにしてたんですよ。CV:小澤亜李さんだから間違いないだろうと思って。
小澤 でも私、立ち絵のタチアナさんは少し賢そうに見えたんですよ。だからそう演じてみたら、バカでやってくださいと言われ…。

ーーでも、8話で少し賢くなりましたからね。

小澤:そうは言ってましたけど、ロシア校の言う賢くなったですからね? っていうか、嘘がつければ賢いのか!って話ですよ(笑)!
大津:そうそう。だからタチアナはみんなで大事に育んでいこう!
小澤:育んでこう! 伸びしろしかないから(笑)!

ーー8話時点でも、大津さんはタチアナですか?

大津:放送後ですよね。とりあえず私たちとしては、リンちゃんでしょう! だって「うちのタチアナに何してくれたんだ!」ってことですよ。だからここからリンちゃんがどう動いていくのかというのは気になるので、ロシア校としてちゃんと見ておかないとなって思ってます。
小澤:でも、日高里菜ちゃんの毒はいいですねぇ。
大津:本当に可愛い! ちゃんりなだから許せる。……いや、タチアナのほうが大事だから許せなかったけど、可愛かった。
小澤:里菜ちゃんに(原書に)落書きされたー。でも里菜ちゃんだったらいいか~、みたいな(笑)。
大津:タ、タチアナ?
ーー小澤さんは誰ですか?

小澤:これまでの話の流れと関係ないんですけど、この回の収録が終わったあとに、葉月ちゃんと静さんが予告を録っていたんですよ。そこでのキャラがおかしすぎて。なので予告の葉月ちゃんと静さんは気になりますね(笑)。そこでより好きになりました。

ーー今後の見どころはどうですか?

小澤:ロシア終わっちゃったよー。
大津:わからないよ、賢くなったタチアナが出てくるかも。
小澤:じゃあ、一方その頃……みたいな感じでやってほしい。でも、私たちは観客になるのかな?
大津:戦いの解説をするんだろうね。
小澤:じゃあ、ロシア校なりの見解?を見せましょう。
大津:もうひと暴れしたいですよね。
小澤:いつでも箸休めというか、ほっこりしに来てください! この子たちが映ると画面がほっこりしますから。ぜひ据えておいてほしいですね
 あと『メルヘン・メドヘン』の本編ではなく、今後の展開について考えましょうか。まずキャラソンを歌いたい! コラボをしたい!
大津:ゆくゆくは海外ロケ! 夢は膨らむね。
小澤:はい! はい! あと現場で話していたのは、原書のお話の朗読。『イワンのバカ』はめっちゃ長いらしいけど(笑)。

ーーそれはちょっと聞いてみたいです。では最後に、自身のキャラクターへメッセージをお願いします。

大津「とりあえず、おつかれさま」というのと「そのままでいてください」って言いたいですね。今回のことで、すごく自分のことを攻めると思うんです。でも、そんなあなただったからこそ、タチアナは頑張れたんだし、周りのみんなも支えようって気持ちになったと思うので、ものすごく落ち込んだり、迷ったりすることもあると思うけど「あなたはあなたのままでいいから、周りが支えてくれるから」って、言ってあげたいですね。
小澤:マリヤママー(♡)。マリヤママに感謝しつつも、タチアナがまた一歩前に進めて良かったです。ロシア校のみんなの絆が深まったので本当に良かったなって。なので、タチアナの次の目標は、「エイプリルフールで全員を騙す!」
大津:嘘を付けるようになったからね(笑)。
小澤:初嘘はバレちゃったんで、次はバレないように。エイプリルフールのときにリベンジしてみてはいかがでしょうか?

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